11/17 コーワン先生とのお茶会

shirouiryo2009-12-01


代表の阿真です。
アメリカで出版され好評を得ている絵本
『おねつをだしたピーパー』
http://www.scientist-press.com/11_283.html
著者のシャーロット・コーワン先生が来日、
出版社のサイエンティスト社の方々が当会とのお茶会を
企画してくださいました。


「親子で楽しく読め、子どもの病気の対処法を学べる絵本を書きたい」
ということで、『おねつをだしたピーパー』『かぜをひいたケイティ』などの
『ヒッポ先生』シリーズを出版されました。
とっても可愛い絵本で、熱を出したときのホームケアなどがよく分かります。
http://www.scientist-press.com/11_285.html


この絵本によって、社会的にも大きな貢献をしたと言うことで、
7月にはオバマ大統領から表彰も受けたそうです。


コーワン先生は子どもが大好き!ということがひと目でわかる、
優しく素敵な先生でした。
参加してくれたメンバーが感想をMLに投稿してくれているので、
以下ご紹介いたします。


***
9名の会のメンバーと3人のお子さまたち
コーワン先生はもちろんのこと、出版社の方も
翻訳に携わられた先生も皆さん、たくさんの親御さんに知って欲しい
子ども達を守りたい、今の医療の現状・病気の対処法を伝えたい
という同じ想いの方々の集まりでしたので、外は今日のように
冷たい雨の一日でしたが、その空間だけは穏やかで温かく
とても居心地のいい、不思議な柔らかな空気が流れ
あっという間の時間でした。


私からは、コーワン先生のお話の中で特に心に残ったことを2点。


ひとつ目は、
「先生、抗生物質を出してください!!」ということと
「先生、この症状は抗生物質が必要な状態でしょうか?」と
母親が医師に聞けることは、とても大きな違いだ。というお話。


私も子どもが生まれ、会に入り、講座を受けて初めて
ウイルス性の場合は、抗生物質は効果がないということを知りました^^;
子どもをもつまで、長年風邪には抗生剤!
抗生物質は万能薬(^^;)と思いこんでいた、ひとりなので
コーワン先生のお話を伺い、親が知識を持つことの重要性
アメリカも日本も同じなんだなーと改めて再認識。


もうひとつは、日ごろから子どもの様子をキチンとみていくこと。
いつもと違う、という親の直感はとても大切。
それが分かるようになると、親にとっても大きな自信となる。
というお話。


ん?どこかで聞いたお話・・・
そう!こちらも協力医の佐山先生が、毎回講座の中で
お話してくださることと全く同じ言葉でした。


国は違っても、わが子を思う親の気持ち
病気の子どもを治してあげたいという医師の想い
それは不変なんだなーと、実感しました。


***

「母親の勘を信じる」というのは、
ベテランの小児科医共通の見解ですね。
かつて取材させていただいたり、娘がお世話になった先生方のことを
思い出していました。
ただ、初めてのことで不安になっている母親に、
「勘を磨くように頑張ってね」とは言いづらいと思います。
会員のお母さんのように、「少しずつわかってきて、それが自分でも嬉しい」と
おっしゃるおかあさまになら、言えるかもしれないけど、
どうもお医者さんの物言いに追い詰められるおかあさまが
多いように感じています。
だから、非常に難しいです。
上手く伝える方法を考えたいです。


お医者さんと患者さんの間の「と」のような存在を
あれこれ模索したいと、改めて思いました。


コーワン先生の絵本は「と」そのものですね。

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アメリカの小児科医であるコーワン先生に、
この会の意義をどうしてもお伝えしたくて、
参加させていただきました。
ほんとうに実りある、中身の濃い1時間半で、
まだ感動が続いています。
お母さん達が知識を持ち、注意深く子供を見守ることで、
誰もが幸せな社会が実現するといいですね。

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コーワン先生とのお茶会、私も参加させていただきました。
コーワン先生は予想どおり、とても優しくてチャーミングな方で、
お茶会の間も終始和やかな雰囲気でした。
会の皆さんとも久しぶりに直接お会いすることができ、
いろいろな方のさまざまな想いに改めて触れることができ、
とても充実した一日でした。

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アメリカの小児医療のことも知ることができ 
患者さんからの電話での相談もコーワン先生のように対応なさる場合と
全くしない先生がいるという話は 現在アメリカの会社で働いているので 
日本と違って人によってまるっきり対応が違うというのは
毎日骨身にしみてるので そういうこともさもありなん、と思ったりしました。


何でも処方箋を出してもらいたがる日本の患者さんと 
この処方箋の薬が本当に効くのか?と
一度疑う?アメリカの患者さんという点。
娘がアレルギーがあるとわかるまでの自分の経験
(効かない塗り薬を3週間もずっと使い続けたり、
塗ってる量が必要量より少なくなかなか治らなかった為に
強い副腎皮質の薬を処方されたり)を思い返すと 本当に患者の親として
処方された薬の内容をきちんと把握する(薬の名前だけじゃなくて)
受ける側の勉強が本当に必要だとつくづく感じました。

***

当日はずっと息子の相手をしていて、先生とはお話できなかったのですが、
参加して先生や会のメンバーの方にお会いできて良かったです。
先生とのお話の内容はMLで共有させて頂けたので、自分も先生の話を
聞いてきた気分でいます。ありがとうございます。


今週は、主人から始まり家族中で風邪をひいてしまったので、
早速コーワン先生の『かぜをひいたケイティ』を読み返してみました。
先生とのお話のなかで出たという「母親の勘」。
母親歴1年半の私の勘はまだまだですが、日々の生活や皆様との活動を通じて
磨きをかけていけたらと思っています。

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以上です。先生、出版社の方々、参加してくださった皆さん、
本当にありがとうございました!!!
コーワン先生の執筆のきっかけは、母親の不安を解消したい、
ということだったとのこと。
お母さん達のことも、医療者のことも、手助けしたい、と熱くおっしゃっていて

会の思いと同じだから、こんなに共感するのだなあとしみじみ思いました、


皆が子どものことを考え、子どもも親も医療者もみんなが
ハッピーになるように・・・と
国は違えど思いは一緒、とっても素敵な時間でした。