子供未来とうきょうメッセ2013対談


代表の阿真です。
告知以外での投稿が久しぶりになってしまいました。


1/26(土)は「子供未来とうきょうメッセ2013」でした。


朝到着すると、入場に長〜い列・・・
朝の「アンパンマンショー」に駆け付けた親子さん達でした。

こちらのメインステージで協力医の早川依里子先生(会の催しに初登場☆)と
対談「知って安心!これだけは覚えておきたい子供の病気と対応」を行ないました。


対談という取り組みは会としては初めてでしたが、
多少脱線しながらも、楽しく対談することができました。
早川先生はとても熱のこもった語りっぷりで、素晴らしいお話でした!


その直後に行われるアンパンマンショーに参加される方は全員ロープの外で、
という決まりがあり、ロープの向こう側からかなりうんうんと頷いてくださる方もいました。
毎回の講座よりも30分という随分時間的には短いものではありましたが、
その分「これだけは覚えておいてほしい」ということに集中してお伝えできたかと思います。
その中から大切なポイントをお伝えします。


【1】
「熱の高さよりも元気さ」が大切。
「元気」の目安ですが、水分がとれるかどうかが大切。

子どもは大人より脱水になりやすい。

お熱の時の受診のポイントは、4つ

1.水分がとれない
2.ぐったりしている
3.意識がおかしい、
4.生後3か月未満の発熱

この4つが要注意。

【2】
咳のポイント
「ぜーぜー。ひゅーひゅー」といったものがないか。
苦しそうに肩で息をする、息をするとき肋骨がぺこぺこする呼吸は要注意です
眠れないのは苦しい証拠、受診を。
クループは「ケンケン」した犬がほえるような、
オットセイがなくようなと表現される咳。
ひどいと「ぜーぜー」がありますが、この場合の「ぜーぜー」は喘息の場合と違い、
のどのあたりで息を吸うときに「ゼーゼー」と強く聞こえます。
咳だけでなく「ぜいぜい」も聞こえるときは病院を受診。

咳のときのポイントは水分を少しずつ、部屋の湿度をあげる、ということ。

【3】
嘔吐のポイント
嘔吐はした後、いったんおなかをお休みする。
お休みしないと余計に吐いてしまい、脱水が進んでしまうので要注意。
3時間くらいはお休みして、吐き気が収まったら少しずつ。

少しずつとは、まず1口飲ませてみて、30分位吐かないようだったら増やしてみる。

この場合、水分と一緒に塩分補給も大切。
お茶、お水、スポーツ飲料などだけでは塩分が足りませんので、
飲めたら経口補水液がベストです。

固形物の摂取は、水分摂取しても吐かなくなってから半日はあける。
やわらかくて温かく、油分を含まない、消化の良いもの、
たとえばおかゆ、うどんなどがよい。

おなかをお休みしても吐き続ける、おしっこがあんまり出ない、
ぐったりしている、意識がおかしい時は病院を受診。


【4】
下痢のポイント
嘔吐はなくても下痢がひどいと、こどもは脱水になりやすいので、
おしっこの回数・量に注意し、おしっこがあまり出ない、ぐったりしているとき、
血便が出るときなどは病院を受診。


嘔吐・下痢がよくなり食事もとれるようになったら、登園・登校は可能。

【5】
予防接種について
麻疹ワクチンを接 種しないと、およそ1000人に1〜2人が脳炎になる、
ワクチンを接種した場合の副作用としては100万回接種で1人以下。
ワクチンとはリスクをゼロにするというものではなく、ゼロに限りなく
近くするというもの。

また、たくさんの人がワクチンを接種すると、それだけ流行しなくなるので、
集団としての効果もよりいっそう望めるのです。
個人、そして社会全体に対して、それがワクチンの効果。

任意接種は接種しなくても大丈夫だと思われる方もいるかもしれませんが、
たとえば、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)では、3000〜5000人に1人が急性脳炎
発症しますが、ワクチンでは約25万人に1人です。
水痘は日本で毎年約100万人がかかり、約4000人が重症化し入院、約20人が死亡しています。
とにかく病気というのは、かからないにこしたことはない。

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それから、最後に#7119や#8000の相談窓口、こどもの救急サイトや
VPDの会のアプリ「予防接種スケジューラー」などについてもお伝えしました。

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病気のことを知りたかった方にも、そうでなかった方
アンパンマンの列に並んでいた方々・・・)にも、
様々な親御さんにお伝えすることができたのでは・・・と思っています。

参加してくださった皆さま、ありがとうございました!!!

今回、都の小児救急係の担当の方がご自身も1歳のお子さんのいるお母さんでとても一生懸命でした。
アンパンマンショーの列に並んでいる多くの方にも資料をお渡しし、
呼び込みし・・・行政の方ってなかなかそういうことができない方も多いのですが、
やはり「切実さ」が違っていました。
当日来場した課長も「都が小児の普及啓発にこれだけ力を出したのは、初めて」と
おっしゃっていました。
はじめの一歩です。また次回も・・・とお聞きしていますので、
今後にも乞うご期待です☆


そして、今後につきましてですが、


8日(金)パルシステムさん共催・両国講座(千葉先生)
25日(月)が復職前講座、と続いております。


2月の講座はすべて満員御礼、すでに募集は締め切っておりますが
3月16日の大森講座は、告知を開始したばかりです。


親になったら一度は聞いていただきたい内容です。